特集 介護ロボット最新事情

要介護者は増加の一途を辿り、2009年7月末現在、475万2,954人(要支援を含む)に達している(独立行政法人福祉医療機構)。一方で、少子高齢化による労働力の減少は介護サービスの負荷を増大させる。そこで注目されるのが介護ロボットだ。先進的な医療機関や介護施設を中心に徐々に導入が進みつつある。今どんな介護ロボットがあり、介護サービスの負荷軽減にどう貢献しているのか。そして、将来展望は? 介護ロボットの動向を探った。

■介護ロボット最新事情

  • スペシャルレポート
    神奈川県が介護ロボットのモデル事業を開始

    社団法人かながわ福祉サービス協会(板橋 悟 理事長)は9月から、平成22年度の神奈川県の委託事業として産学連携による介護ロボットの普及・促進モデル事業を開始した。CYBERDYNEの「ロボットスーツHAL」など4種の介護ロボットを選定、県内7ヶ所の介護・福祉施設に3ヶ月間試験的に導入し、介護現場の負担軽減の有効性を探る。

■介護ロボット最新事情

■介護ロボット最新事情

  • Part 1
    動き始めた介護ロボット

    ロボットは一般に、製造業などで利用される「産業用ロボット」と、サービス分野で利用される「サービスロボット」に大別される。介護ロボットは後者で、2000年以降に開発された介護ロボットはおよそ50種類あると見られる。

■介護ロボット最新事情

  • Part 2
    実用化、普及に向けた取り組み

     独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は平成21年度から、総事業費約76億円を投じて「生活支援ロボット実用化プロジェクト」を推進している。事業期間は平成25年度までの5年間。