介護用ITソリューション情報

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施設向けを中核とした福祉・介護のトータルソリューション
「絆2015シリーズ」――内田洋行

内田洋行の「絆2015シリーズ」は、社会福祉法人向け情報管理システムを中核に、高齢者ケアプラン・ケアマネジメント、養護老人ホーム向け、栄養ケアマネジメント支援、地域包括支援センター向け、情報連携システムなど、多彩な介護ソリューションを提供する。介護システムの草分け的な存在でもあり、永年の経験と豊富な実績に裏付けられたノウハウが随所に活きている。

四半世紀の経験と実績を活かして

 「絆2015シリーズ」のルーツは四半世紀前に遡る。当時、パソコンは登場していたものの業務用コンピュータの主力はオフィスコンピュータ(オフコン)で、「絆2015シリーズ」の前身も福祉・介護施設向けのオフコンシステムとして開発された。

 その後、介護保険制度をスタートするに当たって厚生労働省がまとめた2015年の高齢者介護に関する報告書を考慮してシステムのバージョンアップを図り、名称も「絆2015」に改めた(図1)。現在、「絆2015シリーズ」は以下のソリューションをラインナップしている。


図1  絆2015シリーズの概要
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福祉ソリューション 絆2015:社会福祉法人向け情報管理システムソリューション。
高齢者介護システム 絆2015:厚生労働省の掲げる2015年の高齢者介護を見据えたケアマネジメントシステム。
絆2015 養護老人ホーム:養護老人ホームの業務効率化とサービス品質の向上を支援。 新型養護老人ホームパッケージプラン様式に対応。
絆2015
栄養ケア・マネジメントシステム:
施設の管理栄養士による栄養スクリーニング、栄養アセスメント、栄養ケア計画作成、モニタリングから評価に至る栄養施設ケアマネジメントサイクルを支援するシステム。
絆 情報連携システム:福祉・介護施内の情報の共有・連携・管理を行なうポータルシステム。職員の日常業務を効率化し、福祉・介護サービスの品質向上を支援する。
絆 福祉台帳:障害者福祉サービストータル管理システム。
絆2015
地域包括支援センターシステム:
地域包括支援センターの業務運用を効率的にサポート
絆2015 地域包括支援センター
(直営型)オプションシステム:
直営型の地域包括支援センターの業務運用を効率的にサポート。
2015年を見据えたケアマネジメントシステム

「絆2015シリーズ」のラインナップの中から、いくつかを見てみよう。

 まず、「高齢者介護システム 絆2015」。介護情報管理、ケアプラン、サービス予約見積、施設・短期入所、訪問介護・訪問入浴介護、通所介護、グループホーム、ケアハウス、在宅介護支援などのサブシステムで構成する(図2)。


図2  高齢者介護システム 絆2015のシステム概要
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 「高齢者介護システム 絆2015」の特徴は、処理メニューから利用者台帳への登録による一元管理、全アセスメント共通での週間サービス計画書の入力による効率化、サービス計画入力や居宅系事業紹介機能によるきめ細かいサービスの実現、システム間のデータ連携による効率化、などがある。

 「絆2015 養護老人ホーム」は、電子マニュアル装備によるシンプルな操作性、文字引用によるデータ入力の簡素化で入力作業を大幅に軽減、介護記録のデジタル化によるサービス品質の向上や業務の省力化、高いセキュリティ機能、が大きな特徴だ(図3)。


図3  絆2015 養護老人ホームのシステム体系
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 「絆2015 栄養ケア・マネジメントシステム」は施設の管理栄養士による栄養スクリーニング、栄養アセスメント、栄養ケア計画書作成、モニタリングから評価に至る栄養ケアマネジメントサイクルを支援するシステム(図4)。厚生労働省様式を採用し、栄養ケアマネジメントの進捗状況も一覧で確認できる。


図4  絆2015栄養ケア・マネジメントシステムの概要
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 「絆2015 地域包括支援センターシステム」は利用者履歴情報を一元的に管理し、要支援、要介護状態になる前からの一貫性・連続性のある「介護予防ケアマネジメント」を実現する(図5)。


図5  地域包括支援センターの事業と絆2015地域包括支援センターシステム
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情報連携システムで有効性をさらに向上

 「絆2015シリーズ」の大きな特徴の一つに「絆 情報連携システム」がある。

 「当社の得意分野は生活の場としての施設(居住)系のソリューション。絆 情報連携システムは、よりよい生活を維持するために施設利用者の日常の記録をとり、交代業務の介護職がうまく情報を共有してサービスの質向上を実現することを目指した」(同社情報システム事業部第1ソリューション営業部ソリューション1課課長代理の河井武夫氏)

 絆 情報連携システムは、情報共有で業務の効率化を支援し、福祉・介護サービスの品質を向上させ、絆システムとの連携による効率化と省力化を実現する(図6)。

 たとえば業務の効率化支援では、施設行事や食品の出張予定などのスケジュールの一元管理、施設全体の予定情報の共有化によって業務の効率化が図れる。

 福祉・介護サービスの品質向上では、掲示板機能により職員(職種)間の連絡・伝達がスピーディーかつスムーズに行なえ、効率よく介護サービスが提供でき、サービス品質の向上を支援する。

 そして絆システムの介護情報や予定情報など、各種データとの連携を図ることでより一層の効率化と省力化を実現する。

 「情報連携は福祉・介護施設の立場を考えてシステム化を図ったもので、他社にはない機能。絆2015シリーズのユーザーを前提にしているが、この情報連携システムだけでも導入してシステム効率を高めることができる」(情報システム事業部企画部次長の湯川隆司氏)


図6  絆 情報連携システムの機能
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今後は在宅系も視野にさらなる充実化へ

 冒頭で紹介したように「絆2015シリーズ」は四半世紀の歴史を持ち、この間、3,500以上の福祉・介護施設に利用されてきた。システム価格は最小構成で約70万円。ナースコールシステムとも連動しており、データを蓄積して施設利用者の傾向を予測し、介護職が早めに対応できるようにしている。

 「現場のスタッフは代わっても、そうやって利用者のニーズが蓄積され、現場の正確な情報がシステムにうまく反映されればサービスの質が向上し、施設ごとの差別化にも繋がる。介護スタッフの中にはITに習熟していないケースも少なくないので、当社ではデジタルペンを採用して、いかに現場の生の情報を入力しやすくするかといった点でも配慮している」(執行役員情報システム事業部第1ソリューション営業部長の朝倉仁志氏)

 「絆2015シリーズ」はこれまで福祉・介護施設を中心に顧客を拡大してきているが、今後はパートナー企業との連携も強化して、在宅系サービスへの対応なども充実させる計画だ。

●「絆2015シリーズ」の動作環境

O S
サーバーWindows 2000server以上 .NET Framework 1.1
クライアント Windows XP Professinal sp.1
CPU
サーバーPentium III 1GHz以上
クライアント Pentium III 1GHz以上
メモリー
サーバー512MB以上
クライアント512MB以上
データベース
Microsoft SQL-Server 2000
Microsoft Access 2000以上
ソフトウェア
Visio 2000
ディスプレイ
XGA(1024×768)以上
プリンター
LBP仕様 A4:20枚、B4:12枚、A3:30枚/分 相当
解像度 600dpi

●問い合わせ先

株式会社内田洋行
  〒104-8282 東京都中央区新川2-4-7
  URL  :http://www.uchida.co.jp/