介護・IT業界情報
2009/12/18
業務支援、情報共有などがより必要に(4)
進みつつあるモバイル対応
ハード連携としていま進みつつあるのはモバイル機器への対応だ。今回のアンケートでも過半のケアITがモバイル機器への対応を実現している。
モバイル機器は介護職が移動しながら作業ができるため、業務の効率化だけでなく、施設の入居者への迅速な対応、サービスの質の向上の面でも有効だ。(グラフ16)
モバイルの代表は携帯電話で、モバイルに対応しているケアITの半分は携帯電話が占める。携帯電話に次ぐのはPDAだ。最近のPDAは高性能化しており、積極的に取り組むベンダーも増えつつある。(グラフ17)
基本性能を磨き、操作性やコスト面でも配慮
ITソリューションを有効活用するのに欠かせないのがメンテナンス。メンテナンスが有償か無償かはユーザーにとって気になるところだろう。今回のアンケートでは7割のベンダーが有償で、3割が無償という結果だった
有償の場合の料金は、安い場合で5,000円から。平均的には2〜3万円である。一方、無償の場合であるが、あるベンダーは「とくに理由はない」と回答している。(グラフ18)
最後に、ベンダーがケアITの開発で重視している点をレポートしておこう。アンケートの設問では操作性、視認性、コスト、共用性(データ共有等)、基本性能から複数回答してもらった。
結果は、当然といえば当然だが「基本性能」を挙げる回答が最も多く、次いでコスト、操作性の順となった。(グラフ19)
関連して、差別化要因として自由回答してもらった内容の一部を紹介しておきたい。
- 【バージョンアップ関連】
- 遠隔操作によるバージョンアップ、3ヶ月に一度のバージョンアップ、ソフト保守契約内での無償バージョンアップ
- 【機能関連】
- カスタマイズが可能、情報共有機能、トータルソリューション、医療連携機能のよさ、入力のしやすさ、クリックひとつの操作性、在宅サービス機能、ケアプラン作成機能、国保連返却データや口座振替返却データ取り込み等による入金管理、月次概念を取り入れた売掛金管理
- 【コスト関連】
- 単機能低価格、ソフト保守契約で法改正対応(追加費不要)、他社より低料金