介護・IT業界情報

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デジタル化を促進させる「ケアIT」を多数展示(1)

第36回国際福祉機器展(H.C.R.2009)レポート

 第36回国際福祉機器展(H.C.R.2009)が2009年9月29日から10月1日の3日間、東京ビッグサイトで開催された。今回は世界15カ国・1地域から491社・団体が最新の福祉機器約2万点を展示。出展社数は前回よりやや少なかったものの、車椅子やベッド、福祉車両をはじめ、デジタル化を促進させる「ケアIT」(介護システム・機器)が多数展示され、内容の充実した展示会となった。

20万点超の福祉ソリューションが一堂に

  H.C.R2009は東京ビッグサイト(東京国際展示場)の東展示ホール5館(2〜6ホール)に、車椅子、ベッド、浴槽、トイレ、自助具、ロボット、福祉車両など、20万点を超える最新の福祉ソリューションを集めて開かれた。

東京ビッグサイトで開かれた「H.C.R. 2009」
東京ビッグサイトで開かれた「H.C.R. 2009」

 福祉ソリューション展示のほか「H.C.R.2009国際シンポジウム」や「ふくしのスキルアップ講座」なども開催。国際シンポジウムでは「ヨーロッパ各国の女性の職域進出と育児環境」と題して、スウェーデン・ストックホルム大学から女性のライフスタイルと出生率の関係を研究しているLivia Sz.  Olah氏を招き、ヨーロッパ各国をモデル分類、比較しながら少子化政策の現状や今後の方向性について日本の関係者と意見交換を行なった。

 スキルアップ講座では、福祉施設職員講座と利用者・家族講座に分け、前者では障害者福祉施設における虐待防止対策のポイント、福祉施設の現場で開発された入所者サービスの工夫、院内感染予防と次亜塩素酸水の活用などを発表。後者では、これだけある高齢者施設の種類と現状、高齢者世帯向けの手軽な日々の食事、はじめての福祉機器選び方・使い方セミナー、などを開催した。